積水ハウスの企業情報
2016年01月14日
積水ハウスは、大和ハウス工業と並ぶ大手のハウスメーカーです。
1960年に積水化学工業株式会社ハウス事業部を母体として設立されました。
社名が似ている積水化学工業の「セキスイハイム」と混同されがちですが、積水ハウスの独立から10年後に積水化学工業の社内に再度設立された住宅部門が「セキスイハイム」であり、両社はそれぞれ違う工法や販売方針で営業している別会社です。
積水ハウスは、「イス・ステージ」などが主力の鉄骨住宅や、「シャーウッド」で有名な木造住宅といった戸建住宅が主力で、高断熱化や耐久性の向上に常に取り組んでいます。他にも相続税対策のためニーズが増えている賃貸事業や、太陽光発電システム・家庭用燃料電池の設置などを行うリフォーム事業も年々売り上げを伸ばしています。
国内のみならず、オーストラリア・中国・アメリカ・シンガポールで海外事業も行っており、売上高も2010年度の68億円に対して2014年度は798億円と約12倍の売上高となっています。
近年は都市再生開発事業も強化しており、「グランフロント大阪」や「ガーデンシティ品川御殿山」などの開発により売上を伸ばしています。ハウスメーカーでありながら、ディベロッパーとしての事業も幅広く行っています。
積水ハウスの年収データ
年度別 平均年収の推移

積水ハウスの平均年収は2010年度から5年連続で上昇しており、2014年度の平均年収を2010年度と比較すると、約131万円増加しています。
【参考】ハウスメーカー6社の年度別平均年収の推移

※上記の表は、大手ハウスメーカー6社の平均値です。
積水ハウスの年度別平均年収を6社のハウスメーカーと比較すると、すべての年度で平均を下回っていますが、その差は年度を追うごとに縮まっています。2010年度は86万円の差がありましたが、2014年度は29万円になっています。
年代別 平均年収の推移

積水ハウスの世代別平均年収は、いずれの世代においても全上場企業の平均を上回っています。年齢が上がるにつれて差は大きくなり、最大差になる50歳の段階では約200万円に広がっています。
【参考】ハウスメーカー6社の年度別平均年収の推移

※上記の表は、大手ハウスメーカー6社の平均値です
積水ハウスの年代別平均年収を6社のハウスメーカーと比較すると、いずれの年代においても平均年収を下回っています。その差は年齢を追うごとに徐々に広がっています。
積水ハウスの売上データ
売上高推移(単位:億円)

2014年度の前半は消費増税の影響で戸建住宅などの主力事業の受注が低調となり、ましたが、後半はその影響も一段落し回復傾向が見られました。また、都市部での需要や相続税対策でニーズが増えている賃貸事業のほか、好調なリフォーム事業や都市再開発事業が売り上げ全体をけん引しました。
売上高は1兆9,127億円と前年度を上回り、前年度比6.0%増となりました。経常利益は1,564億円で前年度比13.5%増、当期純利益は902億円で前年度比13.1%増となり、増収増益となりました。
積水ハウスと同じく大手のハウスメーカーである大和ハウス工業の売上高は、2兆8,107億円で前年度比4.1%増。積水化学工業は1兆1,127億万円で前年度比0.2%増でした。
積水ハウスは、2014年度から中期計画として掲げている「3・4階建て住宅などの多世帯住宅の販売強化」や「サービス付き高齢者向け住宅の販売拡大」などの事業も引き続き強化していく方針を固めています。
売上の内訳(単位:億円)
| 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 戸建住宅 | 4,552 | 4,753 | 4,651 | 5,177 | 4,270 | 
| 賃貸住宅 | 2,776 | 2,890 | 3,037 | 3,562 | 3,985 | 
| リフォーム | 914 | 1,021 | 1,115 | 1,250 | 1,342 | 
| 不動産フィー | 3,619 | 3,782 | 3,940 | 4,084 | 4,282 | 
| 分譲住宅 | 1,464 | 1,271 | 1,278 | 1,334 | 1,187 | 
| マンション | 771 | 397 | 525 | 630 | 567 | 
| 都市再開発 | 222 | 377 | 455 | 424 | 1,783 | 
| 国際事業 | 68 | 242 | 548 | 854 | 798 | 
| その他 | 493 | 570 | 587 | 734 | 912 | 
| 合計 | 14,884 | 15,306 | 16,138 | 18,051 | 19,127 | 
戸建住宅
- 2014年度
- 4,270億円
- 2013年度
- 5,177億円
- 2012年度
- 4,651億円
- 2011年度
- 4,753億円
- 2010年度
- 4,552億円
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賃貸住宅
- 2014年度
- 3,985億円
- 2013年度
- 3,562億円
- 2012年度
- 3,037億円
- 2011年度
- 2,890億円
- 2010年度
- 2,776億円
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リフォーム
- 2014年度
- 1,342億円
- 2013年度
- 1,250億円
- 2012年度
- 1,115億円
- 2011年度
- 1,021億円
- 2010年度
- 914億円
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不動産フィー
- 2014年度
- 4,282億円
- 2013年度
- 4,084億円
- 2012年度
- 3,940億円
- 2011年度
- 3,782億円
- 2010年度
- 3,619億円
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分譲住宅
- 2014年度
- 1,187億円
- 2013年度
- 1,334億円
- 2012年度
- 1,278億円
- 2011年度
- 1,271億円
- 2010年度
- 1,464億円
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マンション
- 2014年度
- 567億円
- 2013年度
- 630億円
- 2012年度
- 525億円
- 2011年度
- 397億円
- 2010年度
- 771億円
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都市再開発
- 2014年度
- 1,783億円
- 2013年度
- 424億円
- 2012年度
- 455億円
- 2011年度
- 377億円
- 2010年度
- 222億円
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国際事業
- 2014年度
- 798億円
- 2013年度
- 854億円
- 2012年度
- 548億円
- 2011年度
- 242億円
- 2010年度
- 68億円
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その他
- 2014年度
- 912億円
- 2013年度
- 734億円
- 2012年度
- 587億円
- 2011年度
- 570億円
- 2010年度
- 493億円
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合計
- 2014年度
- 19,127億円
- 2013年度
- 18,051億円
- 2012年度
- 16,138億円
- 2011年度
- 15,306億円
- 2010年度
- 14,884億円
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2014年度における各セグメントの売上高を前年度と比較すると、戸建住宅17.5%減、賃貸住宅11.9%増、リフォーム7.3%増、不動産フィー4.9%増、分譲住宅11.0%減、マンション10.1%減、都市再開発320.3%増、国際事業6.5%減、その他24.2%増となりました。
積水ハウスの研究開発費率
積水ハウス
| 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 
|---|---|---|---|---|
| 0.31% | 0.29% | 0.27% | 0.25% | 0.25% | 
- 2014年度
- 0.25%
- 2013年度
- 0.25%
- 2012年度
- 0.27%
- 2011年度
- 0.29%
- 2010年度
- 0.31%
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【参考】ハウスメーカー6社の平均研究開発費率
| 2010年度 | 2011年度 | 2012年度 | 2013年度 | 2014年度 | 
|---|---|---|---|---|
| 0.75% | 0.71% | 0.68% | 0.61% | 0.62% | 
- 2014年度
- 0.62%
- 2013年度
- 0.61%
- 2012年度
- 0.68%
- 2011年度
- 0.71%
- 2010年度
- 0.75%
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※上記の表は、研究開発費を公表しているハウスメーカー6社の平均値です。
積水ハウスにおける研究開発費率は、2010年度から2014年度にかけて、0.25%から0.31%で推移しており、ハウスメーカー6社の平均研究開発費率と比較すると低めの水準となっています。
しかし、この平均値は積水化学工業の住宅以外の事業の研究開発費によって押し上げられています。参考までに積水化学工業の住宅事業だけを取り上げた場合の6社の研究開発費率は0.44%ですが、これと比較しても積水ハウスの水準はやや低めです。
2014年度の研究開発費の総額は47億2,600万円で、主な研究開発成果には下記が挙げられます。
耐震性能を維持し設計自由度を向上させた新構法「ハイブリッドS-MJ」の開発
木造住宅「シャーウッド」において、在来工法の4倍となる業界最高強度を持つ耐力壁等、木造住宅初の技術を導入させました。少ない壁量で高い耐力を確保できるため、もっと窓を増やしたい、ガレージを併設したいといった設計の自由度も向上しました。
独自の液状化対策工法「SHEAD工法」を開発
大地震による液状化被害を防止するために4階建て以下の戸建・賃貸住宅向けに「SHEAD工法」を開発しました。従来から土木やビル建築などの大規模工事で導入されていた「格子状地盤改良」の技術を住宅のような小規模工事への応用も可能にしました。
BMI(ブレインマシンインターフェース)の開発に成功
総務省の委託研究である「脳の仕組みを活かしたイノベーション創成型研究開発」において、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)・NTT・島津製作所・慶応大と共同開発を行い、一般の利用者が自宅などで利用可能な小型・軽量の携帯型脳活動計測装置の開発に成功しました。
その他にも、高齢者住宅用の介護ロボットの開発、子どもの安全向上を目的とする「CSD(ChildSafety through Design)認証」において、制度初となる認証登録の取得、鉄骨2階建て住宅における最新技術に対応するNewBシステムに構法の改善など多くの研究開発実績をあげています。
積水ハウスの経審情報
| 業種 | 総合評定値(P) | 業種 | 総合評定値(P) | 
|---|---|---|---|
| 土木一式 | - | しゆんせつ | - | 
| プレストレストコンクリート | - | 板金 | - | 
| 建築一式 | 2014 | ガラス | - | 
| 大工 | - | 塗装 | - | 
| 左官 | - | 防水 | - | 
| とび・土工・コンクリート | - | 内装仕上 | - | 
| 法面処理 | - | 機械器具設置 | - | 
| 石 | - | 熱絶縁 | - | 
| 屋根 | - | 電気通信 | - | 
| 電気 | - | 造園 | - | 
| 管 | - | さく井 | - | 
| タイル・れんが・ブロック | - | 建具 | - | 
| 鋼構造物 | - | 水道施設 | - | 
| 鋼橋上部 | - | 消防施設 | - | 
| 鉄筋 | - | 清掃施設 | - | 
| ほ装 | - | その他 | - | 
| - | - | 合計 | - | 
業種
総合評定値(P)
- 土木一式
- -
- プレストレストコンクリート
- -
- 建築一式
- 2014
- 大工
- -
- 左官
- -
- とび・土工・コンクリート
- -
- 法面処理
- -
- 石
- -
- 屋根
- -
- 電気
- -
- 管
- -
- タイル・れんが・ブロック
- -
- 鋼構造物
- -
- 鋼橋上部
- -
- 鉄筋
- -
- ほ装
- -
- しゆんせつ
- -
- 板金
- -
- ガラス
- -
- 塗装
- -
- 防水
- -
- 内装仕上
- -
- 機械器具設置
- -
- 熱絶縁
- -
- 電気通信
- -
- 造園
- -
- さく井
- -
- 建具
- -
- 水道施設
- -
- 消防施設
- -
- 清掃施設
- -
- その他
- -
- 合計
- -
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審査基準日 平成27年3月31日
積水ハウスの基本情報
| 社名 | 積水ハウス株式会社(Sekisui House, Ltd) | 
|---|---|
| 本社 | 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 | 
| 設立 | 1960年(昭和35年)8月1日 | 
| 資本金 | 2,021億8620万円 (平成27年4月30日現在) | 
| 従業員 | 15,849名 (2015年4月1日現在) | 
| 平均年齢 | 40.7歳(2015年1月31日現在) | 
| 平均勤続年数 | 15.4年(2015年1月31日現在) | 
| 事業内容 | 1.住宅、各種建築物、開発事業の企画・設計・施工・請負及び監理 2.不動産の売買、賃貸借、管理および不動産経営コンサルティング 3.その他関連事業 | 
| 代表取締役社長 | 阿部 俊則 | 
- 社名
- 積水ハウス株式会社(Sekisui House, Ltd)
- 本社
- 大阪市北区大淀中一丁目1番88号
- 設立
- 1960年(昭和35年)8月1日
- 資本金
- 2,021億8620万円 (平成27年4月30日現在)
- 従業員
- 15,849名 (2015年4月1日現在)
- 平均年齢
- 40.7歳(2015年1月31日現在)
- 平均勤続年数
- 15.4年(2015年1月31日現在)
- 事業内容
- 1.住宅、各種建築物、開発事業の企画・設計・施工・請負及び監理
 2.不動産の売買、賃貸借、管理および不動産経営コンサルティング
 3.その他関連事業
- 代表取締役社長
- 阿部 俊則




 
	